フルノ(FURUNO) 魚群探知機

古野電気株式会社（フルノ／FURUNO）は、1948年に、世界で初めて魚群探知機の実用化を成し遂げました。

それは当時、漁業における革命的な出来事でした。船底に振動子を設置した漁法で、国内のイワシ漁獲高が飛躍的に伸びたそうです。フルノ(FURUNO)の魚探開発についてのエピソードは、NHK「プロジェクトＸ」他、度々テレビで取り上げられています。

現在では、船舶機器分野において世界的なメーカー（船舶レーダーでは約40％のシェア）の地位を確立すると共に、陸上（ETC車載器）、医療（生化学分析装置）、航空（レーダー）、宇宙（気象衛星受画装置）へも進出を図っています。

フルノ(FURUNO)の魚群探知機は、基本的にボート向きです。そして、同社の歴史も相まって、もしかしたら「漁師さん用・プロ仕様・玄人指向」といった印象を受けるかもしれません。

しかし実は･･･釣り船の親機情報を受信する探見丸の開発（シマノとのコラボ）や、底質を判別する機能、水中を泳ぐ魚のサイズを計測してフィッシュマークで表示可能な機能（ACCU-FISH）の開発など、釣りや魚探の初心者でも直感的に楽しめるような、ユニークな先進機能を搭載した魚探モデルを、次々とリリースしています。

デジタル化も加速しつつあるようです。

古野電気は大証2部上場企業。同社が誕生した創業の地は長崎県ですが、現在、本社は兵庫県西宮市に所在しています。

主な搭載機能について見てみました。

ACCU-FISH（アキュフィッシュ）機能

魚のサイズが分かる機能。魚の群れのみならず、魚のサイズをセンチ単位で計測します。おそらく世界初の試みだったでしょう。10cm以下のベイトフィッシュ（小魚）を除外して、ターゲットの魚のみを絞り込んで判別する優れモノ。フィッシュマークで表示されるので、どなたにも見やすくなっています。（水深2～10mにおいて、単体or複数、10～199cmの魚のサイズを表示。）フルノ独自のデジタル技術を駆使した、高性能で楽しい魚群探知機です。

底質判別機能

（FCV-627／GPプロッタ･シリーズ）

フルノの最新機能です。岩、小石、砂、泥の4種類のタイプに底質を分類しグラフィック表示。底質状態を詳細に把握する事が出来ます。（水深5～100mに対応）

＊トランサムorスルーハル送受波器（振動子）に対応している機能です。
＊底質判別機能の作動時は、オートレンジとなります。
＊ボート航行での使用は、船速10kn以下が推奨されています。

ホワイトライン機能

（FCV-627）

水底のエッジを強調表示し、水底エリアにおける底付魚群・ウィード・水底の識別を容易にする機能です。

魚の生息エリアへの緻密で的確なアプローチを可能にします。

その他の主な機能

高速ソナー送信3000回／分(5mレンジ)で、バスやシーバスを捉えます。

２周波探知で精度の高い魚群判別を実現。　高出力600W標準搭載。

視認性抜群の高輝度LCDディスプレイを搭載。瀬付・底付の魚の群れを高解像表示します。

高性能オートモード、潮汐グラフ表示機能(FCV-585)、各種アラーム機能を装備。

GPSプロッターへのTLL出力機能を搭載（FCV-627他）。

FCV-627は探見丸システムの親機として使用可能です（別途アンテナ等が必要）

【FCV627】BASIC-SPEC

FCV-627の機能についてメーカーの方が説明をしています。

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