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振動子について

魚群探知機を構成する重要な機器であり、ソナー(超音波)を発信し、そして、対象物に当って返ってきたソナー(反射波)の受信を行い、そのデータを本体に送信する役割を担っているのが、振動子(センサー/トランスデューサー/送受波器)です。

通常は、魚群探知機の本体とケーブルで接続されています。

無線仕様や、水温センサー内蔵のタイプもあります。

探査角度(指向性・範囲)は、振動子によって異なります。

取り付け等について

基本的な取り付け方
いろいろな取付け方イラスト

ボートフィッシングの場合、ボートに取り付けて使用するのが一般的です(船外もしくは船底)。

その振動子(製品)ごとに、推奨の取り付け位置や設置方法があります。基本的には、それに従って設置します。

振動子のボートへの取付け・施工方法は、魚群探知機の性能に、少なからず影響を及ぼします。
釣り具店・マリンショップのスタッフさんと相談しながら行っても良いでしょうし、多少の工作を厭わない方は、ご自分で工夫して施工するのも楽しいでしょう。

ボート内

設置する際、ノイズに注意

波、エンジン・スクリューによる気泡(泡切れ)といった、外的な影響を受けにくい位置を選んで取り付けると、ノイズの発生を軽減出来ます。

船底の形状などにも影響を受けますので留意すべきでしょう。

エレキモーターには、魚群探知機にノイズを発生させやすい性質があります。
そこで、魚探とエレキの電源を別々にしたり、ケーブル類を束ねず離して配線すると、ノイズを軽減出来る可能性があります。
この対策方法は、オーディオ設備のノイズ対策と合い通じる部分があります。

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ボートの内側への取り付け

インナーハル

ボートの船底、生け簀の水槽内などに設置します。アルミやFRP材質で厚みが単層10mm程度までのボートが適しています。ソナーの減衰により、多少なりとも受信感度の低下が懸念されます。水温センサー内蔵の場合は、その機能は使えません。

スルーハル(スルハル)

船内の船底を貫通させて取り付けます。

インナーハル、スルーハル共に、シリコン樹脂や不凍液でしっかりと防水を施します。キール(竜骨/スケグ)他、構造体・骨材の部分への設置は避けます。

実際に取付け作業を行う前に湖や海へ出て、船底等に振動子を当てて、ソナー送受信感度の良好な位置を確認しておくと良いかもしれません。

振動子が水中に安定的に触れている方が、一般的にはソナーの減衰率を格段に抑制出来るので、プロの漁師さん(漁船)ならば、スルハルを採用するケースが多いと思います。

しかし、レジャーとしての釣りの場合、ボートの底に穴を開けるのは、やはり浸水などのトラブルが心配になってくるので、船体の内側に設置する場合には、インナーハルを選ぶアングラーが多いかと思います。 ちなみに、ハル(hull)とは「船体」の事です。

海とボートと魚

ボートの外側への取り付け

トランサム(トランザム/船尾)

走行中の気泡による不具合を避けるため、船底面よりも下に取り付けます。

エレキモーター

シャフトを利用して取り付けます。ゴムボートは、エレキ(またはトランサム)への取り付けが一般的です。

舷側、船首

パイプなどを利用して取り付けます。

投げ込み(吊り下げ)

フロートで水中に浮遊させるようにして使用します。

振動子の選び方

その魚群探知機のソナー特性に適した振動子を使用すべきなのですが、通常は、メーカーが推奨する製品を選ぶ事となります。

あらかじめ振動子がセットされた魚探の場合は、とりあえずは振動子を選ぶ手間が省けます。まずは試してみて、他のセンサーも使ってみたいと思ったなら、その時に改めて検討すれば良いでしょう。

特殊な魚探機能を使用する場合には、専用の振動子が必要となります。
(たとえば、ホンデックスのワイドスキャン、ローランスのストラクチャースキャン、ハミンバードの360°イメージングといった3D探査機能)

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