探見丸とは
探見丸は、釣り具用品の総合メーカーであるシマノ(SHIMANO)と、魚探メーカーのフルノ(FURUNO/古野電気)とが、共同開発した魚群探知機のシステム。
探見丸の大きな特徴は、次の3点です。
- 「親機」が搭載されている釣り船にて、子機は使用可能です。
- 電動リール(電動丸)と連携して使用することが出来ます。
- スマートフォンで子機情報を取得可能です。(2015~)
情報取得の基本的な流れ
- 釣り船に設置の「親機」(魚群探知機)で海を探る。
- 測定した情報を無線で飛ばす。
- 船に設置のアンテナより子機へ
- 子機(探見丸)もしくはスマホにて受信。
アングラーは、釣り船に子機(探見丸)を持ち込んで、親機からの海中・海底でデータを無線受信して、データを子機の画面に表示させて使用します。
(釣り船側が子機を用意している場合があります。スマホを子機として使えます。)
親機の操作は、基本的には船長さんなどが行う事になります。
子機(CV FISH)のスペック
これまで探見丸は、初代、CV、MINIなどの機種が開発されてきましたが、現在の最新機種は、CV FISHになります。
主な機能・仕様 | 概要 |
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魚探機能 | 水深、海底形状、魚の反応。感度設定が行えます。 |
タナタイマー | 仕掛けが指示ダナ(棚)に到達してからの経過時間 |
リール情報 | リールカウンターでの水深 |
タイドグラフ | 潮汐グラフ(潮の干満) |
水深並列 | 海底水深とリール水深を並列表示。根掛かり防止に効果。 |
電動リールナビ | モーター温度や電流レベルをグラフ表示。 |
ファイト時間 | リールの巻き上げ開始から船縁自動停止までの時間を表示表示。 |
アキュフィッシュ機能 | 魚のサイズをフィッシュマークの大きさと数字レベルで分かりやすく表示。 |
魚群アラーム | 魚等の反応をアラームで知らせます。反応感度は設定が可能です。 |
ディスプレイ | 直射日光下でも視認性に優れた高輝度ディスプレイを搭載。 |
対応水深 | 250m(従来機は100m) |
その他、基本仕様 |
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- CV FISH
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ポイント
アプリをダウンロードする事により、スマートフォンを探見丸の子機として活用可能となります。
電動リールに関する情報以外は、スマホで表示が可能です。加えて魚探画面(静止画・動画)の保存が行えます。
Android Ver.4以上、iOS Ver7.0以上に対応。タブレット端末は未対応です。
親機について
探見丸の親機には、FURUNO FCV627が使用出来ます。
FCV627は、2周波(50/200kHz)、5.7型TFTカラーLCD(640×480ドット)、出力600Wのデジタル魚群探知機です。高速ソナー発射、底質判別、ホワイトライン機能の他、高い魚探性能を備えています。
参考:フルノ(FURUNO)
使用に関する備考
見方・使い方について
実演(プロモーション)動画が、シマノの動画サイト(SHIMANO TV)で無料配信されています。映像を見ると雰囲気は充分掴めるでしょう。
親機を搭載している釣り船を探すには?
シマノ公式サイトにて、全国の探見丸搭載船の情報が掲載されています。
探見丸の使用に当たり、基本的には、船長さんに魚群探知機(親機)の操作をお任せする事になりますので、アングラーは、自分の釣りに専念出来ると言う訳ですよね。ジギング、カワハギ、マダイなどなどアクティブな、オフショア・フィッシングが楽しめます。

しかも、船長さんは「その海域の情報に通じたプロ」でしょうから、大幅な釣果アップが期待出来るかもしれません。
探見丸の仲間に無線式の魚探が登場しました
本機「探見丸スマート フィッシュファインダー」は、水面に浮かせると電源が入ります。
無線(ワイヤレス)で稼動しますが、実際には、流れていかないようにロープ等で繋いで使う事となるでしょう。
ボート、フローター、磯、波止、筏の他、多彩なロケーションで使用可能。たとえば、バスやワカサギ釣りにも活用出来ます。
スマートフォンが魚探モニターになる点が、大きな特徴です(3台まで接続が可能)。
- 探見丸スマート フィッシュファインダー
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- 探見丸CV-FISHとの無線接続も可能
- 電源:単三アルカリ電池
- 重量:170g
- 周波数:200Khz(15°)
- 出力:100mW以下
- 探知可能水深:70m
- 通信可能距離:30m
- 防水性能:IPX7(完全防水)
- 使用温度範囲:-10℃~50℃
色々な無線式の魚群探知機については、ワイヤレス魚探のページで特集しています。